-No.008----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2001/08/19-  102 試験を受けてきました。ネットワーク関連の出題が多いので、実務として Linux のサーバ管理をしている方などにとっては、それほど難しくはないのでは ないかと思いました。  私はといえば、別に仕事でサーバ管理しているわけではないのですが、それな りに試験勉強すればなんとかなるものです。今回は 102 試験のツボを解説して みたいと思います。守秘義務があるので問題の内容などは明かせませんが、試験 勉強の参考になれば幸いです。  なお、当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に行っているものであり、 LPI Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容についての お問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆LPIC102試験のツボ  ◆LPIC模擬問題集 Vol.8 ──◆LPIC102試験のツボ ───────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1.とにかく用語をしっかりと覚える  あやふやな理解が命取りとなることもあります。知らなければそれまで、の場 合も多いので、「広く浅く正確に」「コマンドのオプションはしっかり」覚える ことが肝心です。101 試験でも同様です。 2.ネットワーク関連  レベル1認定で唯一、重要度が10段階の10、つまり最重要の範囲だけあって、 ここから出題される問題は多いです。ただ、実務でサーバ管理などをしている人 から見れば比較的簡単なレベルですので、それなりの対策をしておけば大丈夫で しょう。 3.パッケージ管理  RPM に関する知識と、Debian での dpkg に関する知識が問われます。-- オプ ション(- が2つ)についてもしっかり把握しておく必要があります。選択肢に は見たこともないようなオプションの組み合わせも出てきますから、惑わされな いよう、それぞれのオプションの意味をしっかり覚え、実機で操作を繰り返して 覚える必要があると思います。出題数は、いずれも意外と多い印象を受けました。 4.設定ファイルなど  102 試験の範囲内の、/etc 以下のファイルについては、ファイル名と意味を よく理解しておきましょう(詳しい設定内容まではあまり問われないです)。 また、/etc/X11/XF86Config ファイルの各セクションの意味も知っておいた方が いいですね。  また、設定ファイルではありませんが、/proc 以下のファイルについても主要 なものについては理解しておきましょう。 ──◆LPIC模擬問題集 Vol.8───────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 今回は101試験の範囲から出題します。 問19. /home/sakura/doc ディレクトリ以下のファイルの所有者は、現在 sakura になっています。そのディレクトリ以下の全ファイルの所有者を tomoyo に変更するにはどうすればよいですか。正しいものを選んで下さい。 ○ 1. chown -d /home/sakura/doc tomoyo ○ 2. chown -d tomoyo /home/sakura/doc ○ 3. chown tomoyo -d /home/sakura/doc ○ 4. chown tomoyo -R /home/sakura/doc ○ 5. chown -R tomoyo /home/sakura/doc 問20. $ chmod o+t,ugo+rwx tempdir として、tempdir ディレクトリのアクセス権限を変更しました。その結果 どのようになったでしょうか。正しいものをすべて選択して下さい。 □ 1. ls コマンドでアクセス権を見ると、drwxrwxrwt となる □ 2. このディレクトリを不可視属性にする □ 3. このディレクトリのアクセス権を数値で表すと 1777 である □ 4. このディレクトリのアクセス権を数値で表すと 4777 である □ 5. 書き込み権限はあるが、他のユーザーのファイルは消せない ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問19.の解答:5 -R オプションは、指定されたディレクトリ以下の全ファイルの所有者を再帰的 に変更します。root のみが変更することができます。書式は、 chown [オプション] user名[:group名] file/directory名 問20.の解答:1,3,5 スティッキービットの問題です。ディレクトリにスティッキービットを設定する と、書き込み権限のあるディレクトリであっても、他の利用者のファイルを消す ことができなくなります。例えば、/tmp ディレクトリなど、一時ファイルの作 成はいろんなユーザーが行うので、全ユーザーに書き込み権が与えられています けど、自分の使っている一時ファイルを他人に消されては困ります。そこで、ス ティッキービットを設定すると、書き込み権はあっても所有者のみしかファイル を削除できなくなります。 スティッキービットが設定されたディレクトリは、アクセスモードのその他の利 用者の実行権限部分が 't' と表示されます。数値で表すと、1777 となります。 【出題:中島】 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽  おかげさまで、創刊2ヶ月弱にして発行部数は900以上になりました。今後も 試験に役立つ情報をお届けしたいと思いますので、ご意見ご希望等、ぜひお聞か せ下さい。よろしくお願いします。 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ http://www.lpic.jp/ ○編集・発行:中島 能和 lpic@mbi.nifty.com ○掲載内容の利用において発生した損害等には一切責任を負いません。 ○掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 ○記載されている会社名・製品名は、各社の商標又は登録商標です。 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽