-No.021----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2001/11/18-  いよいよ11月28日よりレベル2認定試験が始まります。というわけで、次号 からはレベル2対策も始めたいと思いますのでよろしくです。あと、MLの模擬 問題再開はもう少しお待ち下さい(^^;。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に行っているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容についての # お問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆重要度別要点整理 Vol.10  ◆LPIC模擬問題集 Vol.21 ──◆重要度順要点整理 Vol.10 ─────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  今回はソースからのインストール。102試験の範囲になります。 ※一部簡略すぎるかも…ですので、あくまで記憶の確認としてご利用下さい ■Topic 2.2 インストールとパッケージ管理■   Obj.3:ソースからのプログラム作成とインストール …【重要度5】 【ここで必要とされる理解】  □アーカイブファイルの管理   ・ソースコードからのインストール方法   tarボールの展開〜configure〜make〜make install $ tar zxvf file.tar.gz  //tarアーカイブを展開 $ cd file     //展開したディレクトリに移動 $ ./configure   //Makefikeの作成 $ make       //Makefileに基づいてコンパイル〜リンク # make install   //適切なディレクトリにインストール   ・tarボール:ソースコード、Makefile、ドキュメントなどを、tarを使って    まとめたファイル  □Makefile : 実行ファイル作成の作業工程を指示する設定ファイル   ./configureで環境に合わせて生成される。  □コンパイルされたソフトウェアは make install で /usr/local/bin   ディレクトリなどにインストールされる 【重要コマンド】  □tar   ファイルをまとめてアーカイブを作る/アーカイブからファイルを取り出す   z : zip 形式を用いる  x : ファイルを展開する  v : 情報を表示  f : ファイル名を指定  □gunzip   zip形式のファイルを展開する(=gzip -d)   # tar zxvf software.tar.gz = # gzip -dc software.tar.gz | tar xv ──◆LPIC模擬問題集 Vol.21 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問45. $ chmod o+t,ugo+rwx mydir として、mydir ディレクトリのアクセス権限を変更しました。その結果、    mydir ディレクトリはどのようになったでしょうか? □ 1. ls コマンドでアクセス権を見ると、drwxrwxrwt となる □ 2. このディレクトリを不可視属性となる □ 3. このディレクトリのアクセス権を数値で表すと 1777 である □ 4. このディレクトリのアクセス権を数値で表すと 4777 である □ 5. 書き込み権限はあっても、他の利用者のファイルは消せない 問46. システムをテープドライブにバックアップする作業で必要になると考えら    れるコマンドはどれですか? □ 1. tar □ 2. dig □ 3. rpm □ 4. dpkg □ 5. mt ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問45.の解答:1,3,5 (101試験) スティッキービットの問題です。ディレクトリにスティッキービットを設定する と、書き込み権限のあるディレクトリであっても、他の利用者のファイルを消す ことができなくなります。例えば、/tmp ディレクトリなど、一時ファイルの作 成はいろんなユーザーが行うので、全ユーザーに書き込み権が与えられています けど、自分の使っている一時ファイルを他人に消されては困ります。そこで、ス ティッキービットを設定すると、書き込み権はあっても所有者のみしかファイル を削除できなくなります。 スティッキービットが設定されたディレクトリは、アクセスモードの「その他利 用者」部分の実行権限が 't' と表示されます。数値で表すと 1777 となります。 問46.の解答:1,5 (101試験) バックアップ作業といっても広範ですが、選択肢の中で直接ファイル操作に関係 あるものは、tar と mt でしょう。mt コマンドは、テープの頭出しや巻き戻し など、テープドライブの操作をするコマンドです。 【出題:中島】