-No.046----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/05/21-  すみません。発行が2日遅れました。メインマシンの通信環境が壊れてしまっ たのです(^^;。  先週、LPI-Japan成井理事長と話をしてきたのですが、中国でのLPIC受験者が 急増しているらしいですね。もともとLinuxに取り組んでいる技術者の数が圧倒 的に違うと思いますが、日本も負けないようにがんばっていきたいものです。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に行っているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容についての # お問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆LPIC関連ニュース   ◇Software Design誌でLPI対策連載  ◆レベル2要点整理 Vol.12   ◇ブートシーケンスの特定  ◆LPIC模擬問題集 Vol.46 ────PR────────────────────────────── 『標準 合格テキスト LPI Linux認定試験』好評発売中!(増刷できました)  濱野賢一朗・中島能和共著/技術評論社発行/2,180円 ──◆LPIC関連ニュース─────────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ◇Software Design誌でLPI対策連載  5/18発売のSoftware Design誌6月号で、連載「LPI合格一直線」の2回目が掲載 されています。今回は101対策として、101試験のポイントが簡単にまとめられて います。 ──◆レベル2要点整理 Vol.12──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  範囲のすべてを書くスペースはないので、要点の整理としてご利用下さい。  主な参考文献を示しますので、学習の参考にして下さい。 ■Topic 2.214.3 ■ ブートシーケンスの特定  【重要度1】★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 【ここで必要とされる理解】  □ブートシーケンスの4つのステージを特定し、それらの違いを区別できる  □1. ブートローダの読み込みとカーネル  ・BIOSが起動、ハードウェアのチェック  ・BIOSはディスクのブートセクタからブートローダを読み込み   (LILOの場合は第1段階のLILO。以下、LILOの場合で記述)  ・第1段階のLILOは第2段階のLILOを読み込み起動  □2. カーネルの読み込み  ・/etc/lilo.conf で指定されたカーネルをメモリに読み込み  ・カーネルの初期化  □3. ハードウェアの初期化と起動  ・カーネル組み込みのドライバによりハードウェアが初期化される  ・ルートファイルシステムをマウント  □4. デーモンの初期化と起動  ・init の実行(設定ファイル:/etc/inittab)   カーネルモジュールの読み込み   スワップの開始   /etc/fstab に書かれたディスクのマウント   ランレベルの記述に基づき、/etc/rc.d 以下のスクリプトを処理   (/etc/rc.d/init.d 以下のスクリプトのリンク)   xdm や getty を起動 → ログイン可能 参考文献: 『Linuxメンテナンスブック』川井義治・米田聡著/SOFTBANK JF / The Linux Bootdisk HOWTO ──◆LPIC模擬問題集 Vol.46 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問108.新規作成したファイルをディスクに保存しようとして、ディスクに書き込    めないことに気づいた。調べてみると inode の残りが 0 になっていた。    この場合、新規作成のファイルを保存するために有効な措置はどれか? ○ 1. 不要なファイルを削除する ○ 2. ファイルシステムをマウントし直す ○ 3. /etc/mtab ファイルに設定されている inode数を大きくする ○ 4. /etc/fstab ファイルに設定されている inode数を大きくする ○ 5. inode は不足すると自動的に追加されるので、しばらく放っておく 問109.ネットワークで障害が発生しているため、宛先のホストまでパケットが届    いていないことがわかった。障害の場所を特定するため、宛先までの経路    を表示したい。適切なコマンドはどれか? ○ 1. ping ○ 2. route ○ 3. routed ○ 4. tracert ○ 5. traceroute ---LEVEL 2--- 問110.スワップ領域として使われているディスクを確認したい。どのコマンドを    使えばよいか? ○ 1. swapon ○ 2. lsswap ○ 3. swapdir ○ 4. du ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問108.の解答:1 (101試験) inode を増やすにはファイルシステムを作り直すしかありません。1ファイルに 1つの inode が対応していますので、何かファイルを削除すれば新規作成のファ イルを保存できます。 問109.の解答:5(102試験) ping や route では宛先までの経路は表示できません。tracert は Windows の コマンドです。 問110.の解答:1(Level2試験) swapon -s でスワップ領域が表示できます。2.や3.のようなコマンドはありませ ん。 【出題:中島】