-No.050----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/06/16-  前回の模擬問題に出題ミスがありました。以下のURLをご参照下さい。申し訳 ありません。  http://www.lpic.jp/mm_back/errata.html  今週末に迫ってしまいましたが、LPIC無料セミナーを開催します。私が解説を 担当させていただく予定ですので、関東方面の方はぜひお越し下さい。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に行っているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容についての # お問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆LPIC関連ニュース   ◇LPIの個人アカウントについて   ◇LPI認定試験対策セミナー開催  ◆連載「Linux関連認定について」(3)   ◇RHCE(Red Hat Certified Engeneer)  ◆LPIC模擬問題集 Vol.50 ※今回はレベル2対策をお休みさせていただきます ──◆LPIC関連ニュース─────────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ◇LPIの個人アカウントについて  LPI に関する個人アカウントの発行ができるようになりました。詳しくは下記 ページをご覧下さい。  http://www.yesitis.co.jp/LPI/register1.html    これに伴い、今後LPICを受験する方は、受験申し込みの前に LPI ID を入手す る必要がでてきたようです。受験予定の方は早めに確認しておくことをお勧めし ます。すでに試験を受けたことがある人は、スコアレポートに LPI ID が載って いますので、それを利用してアカウントを登録して下さい。  ◇LPI認定試験対策セミナー開催  このセミナーでは、LPI認定をはじめとするLinuxの認定資格・試験の解説を行 います。また、LPI認定模擬試験にチャレンジしていただき、それを通じて試験 対策のポイントも紹介します。受講料は無料です。 期 日:2002年6月22日(土)14:00〜17:00(受付開始 13:30) 会 場:リナックスアカデミー     東京都渋谷区代々木2-2-13 新宿TRビル 4F   (地図:http://www.linuxacademy.ne.jp/outline/index.html) 対 象:LPI認定試験に興味のある人 受講料:無料 定 員:18名(定員になり次第締め切ります) 内 容:1. Linuxの資格試験についての現状とLPI認定の紹介   2. LPI認定試験レベル1模擬試験(ペーパー試験)   3. 模擬試験の解説と、試験対策のポイント紹介 主 催:株式会社クロノス 協 賛:リナックスアカデミー、株式会社びぎねっと 後 援:LPI-Japan お申し込み・お問い合わせ:  株式会社クロノス 担当:中島  E-Mail: nakajima@kronos-jp.net ──◆連載「Linux関連認定について」(3)─────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ◇RHCE(Red Hat Certified Engineer)  対 象:Linuxサーバ&ネットワーク管理者  試 験:実技、筆記試験(東京もしくは大阪)  受験料:90,000円(税別)  難易度:難関  合格者:国内で1000人以上(2002年3月)  教 材:洋書が何冊か出版されていますが、RH300のテキストがベスト  RHCE は、Red Hat Linux が世界共通で実施している資格制度です。Linux の 認定資格としてはもっとも古くからあり(99年)、国内でも1000名を越える取得 者がいます。  RHCE は、実技試験に重点が置かれているのが特徴です。このため、試験会場 や日時は限定されています。試験は以下の3つの試験で構成されています。  ○デバッグ試験(2.5時間)  Linuxが起動しない、特定のサービスが使えない、などという状態のマシンに ついて、レスキューディスクなどを使って解決するトラブルシューティング試験 です。ランダムに4問が出題されますが、1問しかスキップできないので、ハマる と厄介です。  ○択一式選択試験(1時間)  Linux一般+RedHat固有の知識について問われます。Webブラウザを使った選択 試験で、難易度はTurbo-CEと同程度です。  ○サーバ構築試験(2.5時間)  約20項目の要求仕様を満たすサーバを構築します。ネットワークサービスの設 定が中心になりますので、日ごろからサーバ構築を繰り返していて、参考書を見 ずにセットアップできるレベルならクリアできるでしょう。  このように、試験全体で6時間、丸1日を要します。試験だけでも受けられます が、レッドハットが実施するトレーニングコース(RH300:RHCE速習コース)と 合わせて受ける人が多いようです。これはコース受けておかないとかなり難しい のではないか、と思える出題もあり(というかコース受けていても難しい(^^;) レッドハットのサイトに紹介されている試験範囲の内容について十分に自信があ る人以外は、素直にコース受けた方がいいような気がします。どのあたりが重点 的に出題されるかの傾向も分かりますし。  なお、試験は現在、Red Hat Linux 7.2 ベースで実施されています。 参考ページ:  http://www.jp.redhat.com/training/rhce.html ──◆LPIC模擬問題集 Vol.50 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問124./etc/syslog.conf の一部を見ると、以下のような設定になっている。    *.info /var/log/foolog    この部分の説明として適切なものはどれか? ○ 1. 「*」は「すべてのプロセス」を意味し、通常はプロセスIDを記述する ○ 2. 「*」は「すべてのデーモン」を意味し、通常はデーモン名を記述する ○ 3. すべてのファシリティに対し、プライオリティがinfoのログを    /var/log/foolog に記載する ○ 4. すべてのファシリティに対し、プライオリティがinfo及びそれ以上の    ログを/var/log/foolog に記載する ○ 5. 「*.info」は「*;info」と書かなければならない 問125.RPMパッケージでインストールされたファイルが不正に書き換えられてい    ないかチェックしたい。どのオプションを使えばよいか? ○ 1. rpm -qf ○ 2. rpm -qi ○ 3. rpm -qlp ○ 4. rpm -V ---LEVEL 2--- 問126.現在マウントしている /home をいったんアンマウントしてから再マウン    トする場合、どのようにすればよいか。以下の空欄に適切なオプション・    引数を記入せよ。        # mount _______________ /home ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問124.の解答:4(101試験) syslog.conf の書式は以下のとおりです。  <メッセージ出力元(ファシリティ)>.<優先度>   <ログ出力先> ファシリティはメッセージの出力元ですが、PIDやデーモン名を記述するのでは ありません。ファシリティや優先度は「*」ですべてを選択できます。 問125.の解答:4(102試験) rpm -V [package] で、RPMを使ってインストールされたファイルの検証を行うこ とができます。表示される検証コードの意味は以下のとおりです。  5 : MD5 チェックサム  S : ファイルサイズ  L : シンボリックリンク  T : ファイルの修正時刻  D : デバイスファイル  U : ファイルの所有者  G : ファイルのグループ  M : アクセス権とファイルタイプ 問126.の解答:-o remount(Level2試験) これは「umount /home ; mount /home」と同じです。 【出題:中島】