-No.052----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/07/01-  おかげさまで、このメルマガも発行1周年を迎えることができました。この1年 間でLPI認定試験の知名度もすいぶん向上し、試験教材も充実してきました。1年 前とは隔世の感がありますが、今後まだまだ認知は高まる傾向にあります。今後 も有益な情報を提供していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に発行しているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容に関するお問い # 合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆LPIC関連ニュース   ◇第2回LPI認定試験対策セミナー開催  ◆レベル2要点整理 Vol.15   ◇システムの起動  ◆LPIC模擬問題集 Vol.52 ──◆LPIC関連ニュース─────────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ◇LPI認定試験対策セミナー開催  このセミナーでは、LPI認定をはじめとするLinuxの認定資格・試験の解説を行 います。また、LPI認定模擬試験にチャレンジしていただき、それを通じて試験 対策のポイントも紹介します。受講料は無料です。 期 日:2002年7月14日(日)14:00〜17:00(受付開始 13:30) 会 場:リナックスアカデミー     東京都渋谷区代々木2-2-13 新宿TRビル 4F   (地図:http://www.linuxacademy.ne.jp/outline/index.html) 対 象:LPI認定試験に興味のある人 受講料:無料 定 員:18名(定員を上回った場合は抽選) 内 容:1. Linuxの資格試験についての現状とLPI認定の紹介   2. LPI認定試験レベル1模擬試験(ペーパー試験)   3. 模擬試験の解説と、試験対策のポイント紹介 主 催:株式会社クロノス 協 賛:リナックスアカデミー、株式会社びぎねっと 後 援:LPI-Japan お申し込み方法: (1) 中島(nakajima@kronos-jp.net)まで、メールでお申し込み下さい。   その際、お名前(フルネーム)と会社名を明記して下さい。 (2) 定員を超えた場合、募集締め切り後に抽選とさせていただきます。 (3) 募集締め切りは 7月5日(金)23:59 受信分までです。 (4) 締め切り後、申し込みいただいたすべての方にメールで連絡します。 お問い合わせ:  株式会社クロノス 担当:中島  E-Mail: nakajima@kronos-jp.net ──◆レベル2要点整理 Vol.15──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  範囲のすべてを書くスペースはないので、要点の整理としてご利用下さい。 ■Topic 2.202.2 ■ システムの起動  【重要度3】★★★☆☆☆☆☆☆☆ 【ここで必要とされる理解】  □起動時のLinuxシステムの操作   ・LILOプロンプトでのカーネルオプションの指定  □リカバリ用ランレベル   ・ランレベル1    /etc/rc.sysinit → /etc/rc1.d 以下を処理   ・ランレベルsingle(s、S)    /etc/rc.sysinit のみ処理  □initユーティリティとカーネルオプションの指定 【重要コマンド/用語/ファイル/ユーティリティ】  □init  ・/etc/inittab の記述に基づいてプロセスを生成  □/etc/rc.sysinitの主な機能(distributionによる相違あり)  ・ネットワーク、ホスト名、システムクロック、キーボード設定  ・システムフォントのロード  ・仮想メモリでのスワップを開始  ・ルートファイルシステムをチェックし、rwで再マウント  ・/etc/mtabの初期化  ・モジュールの依存関係検出とロード  □LILOのブートプロンプトオプション  ・rescue ... レスキューディスクで起動  ・single ... シングルユーザーモードで起動  ・root=デバイス ... ルートファイルシステムを指定  ・console=デバイス ... コンソールデバイスを指定  ・panic=n ... カーネルパニックが起こった場合のリブート待ち時間(秒) ──◆LPIC模擬問題集 Vol.52 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問130.cronを使ってスケジューリングをすることのできるユーザーを限定する必    要がある。そのために必要なファイルはをすべて選択せよ。 □ 1. /etc/xinetd.conf □ 2. /etc/cron.allow □ 3. /etc/cron.deny □ 4. /etc/host.allow □ 5. /etc/host.deny 問131.ひとつめのシリアルポートを示すデバイスファイルはどれか? ○ 1. /dev/tty0 ○ 2. /dev/tty1 ○ 3. /dev/ttyS0 ○ 4. /dev/ttyS1 ○ 5. 上記のいずれでもない ---LEVEL 2--- 問132.syslogを1台のホストで管理したい。リモートホストからのsyslogメッセ    ージを受け取れるようにするためのsyslogdの起動オプションとして適切    なものはどれか? ○ 1. -r ○ 2. -o ○ 3. --other_hosts ○ 4. --with_network ○ 5. --remote_hosts ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問130.の解答:2,3(101試験) /etc/cron.allow と /etc/cron.deny ファイルでアクセス制御を行います。/etc /cron.allow がなければ /etc/cron.deny ファイルのみが参照され、どちらもな ければ全ユーザーが cron を利用できます。 問131.の解答:3(102試験) シリアルポートは /dev/ttyS[0,1,2..] で表されます。/dev/ttyS0 が、Windows でいうところの COM1 になります。/dev/tty0 などは、コンソールを表すデバイ スファイルです。 問132.の解答:1(201試験) 「-r」オプションをつけてsyslogdを起動すると、リモートホストからのsyslog メッセージを受け取れます(デフォルトでは受け取らない)。送信する側は、 /etc/syslog.conf の出力先フィールドに「@ホスト名」を記述します。 【出題:中島】