-No.057----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/08/18-  LPICレベル1の改訂が近づいてきました。101、102試験それぞれでベータテス トが始まっています。興味のある方は朝鮮してみてもよいかもしれません。全部 英語ですけど(^^;。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に発行しているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容に関するお問い # 合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆LPIC関連ニュース   ◇レベル1改訂ベータテスト開始  ◆レベル2要点整理 Vol.20   ◇ファイルシステムのメンテナンス  ◆LPIC模擬問題集 Vol.57 ──◆LPIC関連ニュース─────────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ◇レベル1改訂ベータテスト開始  リリース後2年を経過したレベル1(101、102)試験、現在改訂作業が進められ ていますが、いよいよベータテストが始まりました。ベータテストとは、コミュ ニティベースで開発が行われるLPIならではの制度で、ベータテストの結果が実 際の試験にフィードバックされるようになっています。ベータテストは今月から 2ヶ月程度行われ、遅くとも年内にはレベル1試験が正式に改訂されるでしょう。  ベータテストは、 ・全部英語での出題、所要時間2時間半 ・101ベータ、102ベータそれぞれ現行試験と受験料が同じ(\15,000) ・ベータテスト合格によりレベル1取得も可能  なのですが、レベル2の時は201、202両方を合わせたベータを1万円弱で受けら れたのを考えると、今回は「LPIにコントリビュートしたい」という方以外には あまりメリットはないと言えます(^^;。  なお、改訂時期に合わせて現行の教材が改訂されたり、新規に改訂対応書籍が 出たりする模様です。LPI認定には有効期限がありませんので、改訂前でも改訂 後でも特に違いはありません。 ──◆レベル2要点整理 Vol.20──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  範囲のすべてを書くスペースはないので、要点の整理としてご利用下さい。 ■Topic 2.203.2 ■ ファイルシステムのメンテナンス  【重要度4】★★★★☆☆☆☆☆☆ 【ここで必要とされる理解】  □ユーティリティによるLinuxファイルシステムのメンテナンス 【重要コマンド/用語/ファイル/ユーティリティ】  □fsck (fsck.ext2)  (レベル1の内容を参照)  スーパーブロックが破壊された場合は、バックアップを利用  # fsck -b 8193  □badblocks [option] device block数   デバイス上の不良ブロックを検索  -b : ブロックサイズをバイト単位で指定  -o : 結果をファイルに出力  -w : 書き込みモードでテスト  □mke2fs  (レベル1の内容を参照)  □dumpe2fs   ext2ファイルシステムの各種情報を表示  □debuge2fs [[option] device]   対話型のデバッグツール。以下に主なサブコマンド。  cat : inodeの内容を表示  chroot :ルートディレクトリを変更  close : ファイルシステムを閉じる  dump :ファイルaのinodeをファイルbに保存  freei :ファイルのinodeをクリア  ncheck : inodeを名前に変換  open : ファイルシステムを開く  quit : 終了  その他、ls、ln、cd、rm、mkdir、rmdir、pwd、mknodなどが使える  □tune2fs [option] device   ext2ファイルシステムのパラメータを設定  ※パラメータを変更するときはファイルシステムをアンマウントするか、読み込み  専用でマウントすること  -c : ファイルシステムのチェックなしで起動できる回数  -l : スーパーブロックの内容一覧表示  -m : root用領域の予約サイズ(%)指定  -e : エラー検出時の動作を指定    continue : 処理を続行    panic : カーネルパニック    remount-ro:読み込み専用で再マウント 参考文献: 『Linux管理トラブル解決Q&A』オーム社 ──◆LPIC模擬問題集 Vol.57 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問145./etc/fstabファイルに記述されているすべてのファイルシステムをマウン    トしたい場合のコマンドを、適切なオプションを付けて記入せよ。ただし    「noauto」オプションが付けられているものは除外する。    ____________ 問146.カーネルモジュール「usb-uhci」がロードされている。このモジュールの    ファイル名のフルパスを確認するために適切なコマンドはどれか? ○ 1. modprobe ○ 2. modinfo ○ 3. lsmod ○ 4. ldd ○ 5. ldconfig ---LEVEL 2--- 問147.パーティションにスーパーブロックが見つからない、というエラーが出る    ため、スーパーブロックのバックアップを利用してfsckを実行したい。    下線部に入るオプションを記述せよ。    # fsck -_ 8193 ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問145.の解答:mount -a(101試験) /etc/fstabで「noauto」オプションが付けられていないデバイスは、「-a」オプ ションによりマウント、アンマウントができます。 問146.の解答:2(102試験) modinfo usb-uhci で、ファイル名のフルパスなどの情報が表示されます。 問147.の解答:(201試験) 「-b」オプションにより、デフォルトとは別のスーパーブロックを参照します。 スーパーブロックのバックアップは、通常8193ブロックと16385ブロックに作成 されます。 【出題:中島】