-No.087----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2003/03/30-  今月号の日経ITプロフェッショナルでは、IT資格の特集をやっています。LPI 等のLinux資格は取り上げられていませんが、いろいろ参考になる点が多いです。 # 当メールマガジンはLPI認定試験研究会が独自に発行しているものであり、LPI # 並びに LPI-Japan 事務局とは関連ありません。 このメールマガジンの内容に # 関するお問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆レベル1のツボ Vol.09   ◇クォータ  ◆LPIC模擬問題集 Vol.87 ──◆レベル1のツボ Vol.09 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  レベル1試験の要点や、間違いやすいポイントを紹介していきます。  ◇クォータ  利用可能なディスク容量をユーザー単位もしくはグループ単位で制限できるの がクォータです。クォータでは、ソフトリミット、ハードリミット、猶予期間を 設定します。  ディスクの使用量がソフトリミットを超過すると警告が出ますが利用できます。 ハードリミットを超えて利用することはできません。ソフトリミットを超過した まま猶予期間を過ぎると、それ以上書き込むことができなくなります。 ・クォータはファイルシステム単位で設定します。 ・使用量は、ブロック単位もしくはiノード単位で制限します。 ・クォータの使用状況を記録するデータベースファイルは、対象ファイルシステ  ムのトップディレクトリにあるquota.user(もしくはquota.group)です。 ・/etc/fstabで、マウントオプションとして、usrquota、grpquotaを指定してお  くと、起動時にクォータが有効になります(起動スクリプトでquotaonコマン  ドが実行されるため)。 ・クォータの設定手順例 1. クォータを設定するファイルシステムのトップに、quota.user(quota.group)   ファイルを作成する。 2. /etc/fstabにusrquota(grpquota)をマウントオプションとして指定する。 3. ファイルシステムをマウントしなおすか、再起動する。 4. quotacheckコマンドでデータベースを初期化する。 5. edquotaコマンドで制限値の設定を行う。 6. quotaonコマンドでクォータを開始する。 ・重要コマンド quotaon : クォータを有効にする quotaoff : クォータを無効にする edquota : クォータの制限値を設定する quota : ユーザーのクォータ状況を表示する repquota : ユーザーのクォータ状況を表示する(スーパーユーザーのみ) ──◆LPIC模擬問題集 Vol.87 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問231./etc/httpd/conf/httpd.confファイルを表示したい。ただし「#」で始ま    るコメント行は表示しないものとする場合、下線部に適切なコマンドとオ    プションを記述せよ。    $ ___________ "^#" /etc/httpd/conf/httpd.conf | less 問232.debpkgパッケージに含まれるファイルをすべて表示したい。どのコマンド    を実行すればよいか? □ 1. dpkg -L □ 2. dpkg -qlp □ 3. dpkg --purge □ 4. dpkg -S □ 5. dpkg --listfiles ---LEVEL 2--- 問233./etc/exportsの設定を変更した。設定内容を反映させる方法として適切な    ものを2つ選択せよ。 □ 1. /etc/rc.d/init.d/nfs reload □ 2. nfsexports -a □ 3. showmount -n □ 4. exportfs -r □ 5. mount -o remount -a -t nfs ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問231.の解答:grep -v(101試験) grepコマンドはマッチした行を表示しますが、-vオプションを使うと、マッチし なかった行を表示します。 問232.の解答:1,5(102試験) -Lもしくは--listfilesで、指定したパッケージに含まれるファイルをすべてリ スト表示します。-qlpは同様の動作をするrpmコマンドのオプションです。 --purgeは、設定ファイルも含めてパッケージを削除します。-Sは、ファイル名 からパッケージ名を特定します。 問233.の解答:1,4(201試験) /etc/exportsの設定変更を反映させるためには、nfsをリロードもしくは再起動 するか、exportfs -rを実行します。 【出題:中島】